教育分析を受ける勇気と受けない勇気

公認心理師の土田くみです。

今日はカウンセリングと教育分析の違いを書きたいと思います。
カウンセリングは、気軽にちょっとした悩みでも早く解決したほうが楽になったり、また人に気持ちを聞いてもらうだけで楽になったりすることもあります。
人の悩みに大きいも小さいもありませんが、カウンセリングに来られる人は勇気のあるかたのように思います。
そして私がカウンセラーを目指す人や人の治療にあたる人、また現役カウンセラーにしている教育分析と言うのがあります。
心理カウンセラーは教育分析は必須だと思っていますが、これはとても勇気がいることです。
悩みがないつもりでもボロボロ自分自身のコンプレックスや潜在的なものが出てきたりします。
だからかなりの覚悟が必要になります。
そして実は教育分析を受けると潰れる人もいるのも事実です。
だから教育分析は受ける勇気と受けない勇気を見極める必要があります。
 
自分の辛い過去があまりに多いと防衛反応が働き、自然と自分の感情に蓋をしていることがあります。
何故なら思い出したくないからです。
そういう防衛反応が働いているときは、受けないほうが後々自分自身を守ることになっています。
心理学の勉強をしていると色んな人の感情にふれ、また自分の感情にも敏感にはなります。
そして成長したいと思うようになりますが、ゆっくり自分と向き合い、いま自分の状態はどうなのか?を俯瞰する力が大切になります。
カウンセラーには大切な俯瞰する力です。
 
教育分析を受ける勇気と受けない勇気、これを見極めることが出来たら良いですね。

カウンセラーはどうあるべきか?②

(一社)日本医療カウンセラー協会 代表理事 土田くみです。
カウンセラーはどうあるべきか?
を卒論で書いたことを前回書きました。
続きを書きたいと思います。
カウンセラーとクライアントは対等であること
カウンセラーはクライアントのために全力を尽くすこと
当たり前のことですが、それがなり立っていないことがあります。
カウンセラーに相談したら悩みが解決すると思わせてしまうカウンセリングをしたり、またクライアントに依存させてしまうカウンセリングをしたりです。
解決するのはクライアントであり、解決するためのお手伝いをするのがカウンセラーです。
私はそう思ってカウンセリングして来ました。
だから気付きが早い方もいればゆっくりなかたがいますがそれも個性です。
私が大切にしていることはクライアントの成長を妨げないことです。
クライアント自身に解決する力があるのだから信頼する 
しかしそれは見捨てること等とは違います。
次はカウンセラーが居なくても自分自身の力で解決する力をつけるまで待つ
しかしいつでも戻って来てくれたら良いこと。
カウンセリングで終了するのは喜ばしいことです。
その時にクライアントさんがどんな気持ちで終了できるか?です。
先生のおかげで、、、
と言われたらまだまだ自分のカウンセリングはダメだなと思うようにしています。
もちろん褒め言葉は嬉しいです。
しかし解決出来たのはクライアント自身の力が発揮できたからです。
私の力ではありませんから。
さて、そしてもう1つクライアントさんは自己肯定感が低い人が多いです。
こんなに素晴らしいものを持っているのにもったいないと思います。
そしてカウンセリングは継続性に力があること
一度のカウンセリングで解決する悩みもあれば継続性のあるカウンセリングがクライアントさんをサポートすることになることなどもカウンセラーはどうあるべきかに関わります。
今日もお読み頂いてありがとうございます。

カウンセラーはどうあるべきか①

(一社)日本医療カウンセラー協会 代表理事の土田くみです。

今日は自分自身のことをちょっと書いてみたいと思います。
私は元々は幼稚園教諭と保育士を10年してきました。
30過ぎから心理カウンセラーになりたいと思い民間のカウンセリングスクールに通い精神科に勤務し、精神科の心理士をしながら、もっと心理学を深めたいと心理学部に編入学をし、心理学を学びました。
四年生のとき卒業論文があります。
その卒論のテーマが「カウンセラーはどうあるべきか」でした。
当時の私の指導教諭は私の論文テーマを変えた方がよい、早すぎる。
土田さんにはカウンセラーはどうあるべきか?は早すぎる。
と言われて、何回も気持ちをお伝えしたことを思い出しました。
ゼミの教授に相談して、私には早いのか?
と思いを打ち明けたらいいと思うと応援してくださり、その教授から私の論文を書くことを許可をしてやって欲しいと指導教諭に言ってくださいました。
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メンタルサポーター講座で自分自身と回りの人のケアを

(一社)日本医療カウンセラー協会 代表理事 土田くみです。

 

メンタルサポーター講座は

自分自身や回りの人のケアを出来るようになる心理教育の一環であり、

また心理カウンセラーを目指す人のための第一歩のスタート講座です。

 

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子育ての悩みを抱えるお母さんは優しいのです

(一社)日本医療カウンセラー協会 代表理事の土田くみです。
今日は子育てについて書いてみたいと思います。
昨日はニュースで児童虐待の相談や保護が多いと報道されていましたが、
私のカウンセリングの新規の方にも、また再来のクライアントさんにも増えて来ているように感じます。
元々幼稚園教諭で保育士だった私がカウンセラーに転職したのは、25年前です。
カウンセラーになる前もお母さん方の悩みや育児ストレスは肌で感じていました。
私自身、保育士で30人の子供をみるほうが自分の子供をみるより楽だと思ったこともありました。
それだけ子育ては大変なんです。
かわいいのに声をあらげてしまう
 
かわいいのに当たってしまう
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